皆さんは、女性が何のがんで亡くなるのが1番多いかご存知でしょうか?
実は、その答えは「大腸がん」になります。
大腸がんは突如としてできるわけではなく、数mmの小さい大腸ポリープからまず始まり、それが年単位の歳月をかけて徐々に大きくなっていく過程で初めて大腸がんになっていきます。
逆にいうと、定期な内視鏡検査を行うことで、がんの前段階のポリープの状態でその都度内視鏡で切除をしていけば、100%防げるがんでもあります。「何年か後にがんになりますよ〜」とわざわざポリープが親切にもフラグを立てて教えてくれるわけですから、これほど予防が簡単ながんは他にありません。
しかしながら、残念なことに定期的に大腸カメラ検査を受ける習慣を持っている女性は、そう多くはありません。これは、検査に対するハードルが男性に比べて圧倒的に高いことが関係しています。その結果、救えたはずの女性の命が、年に何万人も失われています。
そこで、当院では女性の大腸カメラに対するハードルを極限まで下げるために、以下の工夫をしております。
女性専用大腸カメラ施設を完備【アネックス】
2020年9月の内視鏡センター開設に続き、2024年4月に女性専用大腸カメラ施設【アネックス】を増設しました。
検査の特性上、待合室や検査後のリカバリー室で男性と一緒になるのに抵抗がある女性の方が比較的多いことから、女性のみが安心して利用できる大腸カメラ施設を増設いたしました。
プライバシーに十分配慮した動線設計
目指したのは、受付から会計まで誰とも会わずに済むような動線設計です。院内はプライバシーに十分配慮した作りになっているので、安心して検査を受けることができます。
下剤内服専用スペースを完備
大腸カメラを受ける場合、検査の4時間前から専用の下剤を内服して腸内を洗浄する必要があります。ご自宅で下剤を飲んで腸内をキレイにしてからご来院される方が多いですが、最近ではご遠方から当院での大腸カメラ検査を受けに来る方も増えているため、院内にも下剤内服専用の半個室を2部屋ご用意しております。
リラックスできる空間で、ゆっくりと検査に向けた準備をすることができます。
寝ている間に終わる完全無痛検査
検査はすべて鎮静剤を使用し、寝ている間に終わる完全無痛検査となるので、お目覚めになったら全ての検査が終わっております。検査時間は20-30分程度となります。
快適さを重視したリカバリールームを完備
鎮静剤を使用した後は、1時間ほど専用のリカバリールームでお目覚めになるまでお休みしていただきます。
専門医による質の高い検査
検査はすべて第一線で活躍する、熟練の内視鏡専門医が担当します。質の高い検査を保証いたします。
土・日の大腸カメラ検査にも対応
平日はお忙しい方も多いことと思います。当院では、土曜日、日曜日(第1・第3)にも大腸カメラ検査を受けていただけます。「患者様のニーズになるべく応えることで検査のハードルを極力低くし、1人でも大腸がんで亡くなる方を減らしていきたい!」そう考えてます。
胃+大腸カメラの同時検査も可能
当院で内視鏡検査を受けられる6割の方が、胃+大腸カメラを同時に受けられます。寝ている間に全て終わってしまうので、定期的に両方の検査を受けられることをお勧めします。
日帰り大腸ポリープ切除が可能
10mm未満の大腸ポリープであれば、基本的にその場で日帰り切除いたします。切除したものは病理検査に提出し、ポリープが癌化していないかどうか、そしてきちんと取り残しなく切除できているかどうかを評価してまいります。
東大病院とのシームレスな連携
当院で切除できないような病変が見つかった場合には、特にご要望がなければ東大病院にご紹介させていただいております。東大病院は院長の出身医局であると同時に、今でも院長が非常勤医師を勤めており、顔が見えるシームレスな連携が可能となっております。年間100件以上の紹介実績があり、治療までの最短の道筋をしっかりと照らして参ります。
検査予約、検査後の結果説明がLINEで行えます
検査予約は専用LINEから行うことができます(お電話からの予約も可。内視鏡予約専用ダイヤルも是非ご利用ください)。
また、検査結果のご説明もLINEから行うことができますので、来院のご負担を軽減できます。
検査の流れ
検査予約までの流れ
- 検査は完全予約制となっております。
- 保険診療で検査を行う場合には、検査前に一度診察を受けていただくことをお勧めします(診察予約はこちら)。
基本的には診察時に検査日程を決めます。 - 当院での2回目以降の定期検査をご希望の方や、初めての方でも特に事前診察を希望されない方は、検査日程を直接お決めいただくのも可能です(LINE予約、ネット予約、お電話のいずれでもOK)。その場合には、検査日に初めてご来院いただく形になります。
検査の流れ
- 前日21時までに食事をお済ませください。これ以降の食事は禁止となります。なお、前日の食事は繊維質の少ないものをお勧めします。
- 前日寝る前に下剤(錠剤)を内服していただき、当日は朝から2~3時間かけて1~2Lの下剤を飲んでいただきます。大腸がキレイになったのが確認でき次第、検査を行います。
- 検査の直前に点滴から鎮静剤が入り、寝ている間に検査は15分程度で終わります。10mm未満のポリープはその場で日帰り切除します。
- 検査後1時間程度お休みいただければお目覚めになりますので、同日中に結果を説明してご帰宅となります(病理検査に出した場合には、2-3週間後に結果を聞きに再度ご来院いただきます)。また、終了後1時間より飲食可能となります。
検査の費用
使用する薬剤によって多少前後しますので予めご了承くださいませ
保険診療、3割負担の場合
大腸カメラ(観察のみ) | 7,000円前後 |
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組織検査(1臓器) | 3,000円前後 |
大腸ポリープ切除 | 20,000円前後 |